adidas adizero Pro(アディゼロ プロ) レビュー

2020年6月30日に発売されたadidasのトップモデル、adizero Proをレビューします。
満を持して発売された、adidasのカーボンプレート入りレーシングモデル!
シューズの外観や実際に走ってみた印象から、特徴や魅力を紹介します。

adizero Proとは?

adidas公式ページより

adidas最速のマラソンシューズです。ソールには、近年のトップモデルの定番になりつつあるカーボンプレートを内蔵。上の画像にて、ミッドソールの上に足裏全体に敷かれたプレートが見えます。

公式サイトでは、以下のように謳われています。

CARBITEXカーボンプレートが、着地時にはダイナミックな柔軟性を、蹴り出し時には推進力を与え、少ない力を大きな推進力へと変換。

軽量ながら今までにないクッション性をもたらすことで、爆発的な動きと、長続きするスピードを両立。

スタイリッシュな見た目と相まって、とても期待させられるシューズです。大学駅伝や、マラソンの国際大会で上位選手が着用するなど、発売前のプロトタイプの露出もちらほらと見られました。

価格は税込み24,200円。他社の最高グレードのシューズと同等の価格帯ですね。手軽に購入できる金額ではありませんが、勝負シューズとしては一般的な価格です。

サイズはメンズ24.5cm~31.0cm、レディース22.0cm~26.0cmの展開です。

外観レビュー

今回はコアブラック/シグナルコーラル/フットウェアホワイトのカラーを購入。
ミッドソールの赤いアクセントに一目惚れしました。
サイズはメンズ25.0cmです。

ソールはかかとで3cm強、母指球あたりで1.8cmほどです。
近年のブームである厚底シューズに比べると薄いですが、従来のレーシングシューズに比べると厚いです。

かかと部分はadidasの定番、BOOSTフォーム。衝撃吸収性と反発性に優れた素材です。さらに、かかとより前は全面LIGHTSTRIKEソール。BOOSTフォームをEVAの外枠で囲うことで、反発の安定性を高め、着地時の横ブレを軽減できるとのこと。

アウトソールは独特な構造です。

前足部はラバーアウトソール。グリップ力と安定性は高そうです。

特徴的なのは後足部。かかと中央~内側に強グリップのスタッド材が配置されています。

このような素材は前足部に配置されることが多く、このようにかかと内側にピンポイントで配置されているシューズは見たことがありません。初めて見た時には「この部分にグリップ性能は必要なのかな?」と思いましたが、実際に走ってみるとその設計思想がわかりました。

アッパーは極薄のメッシュ素材。内側にダイヤ状の補強を張り付けることで強度を保ちつつ、軽量化が図られています。シューズの内側が透けて見えています。

かかと周りのアッパーは薄めで、くるぶし部分は浅いです。しかしフィット感は大変良好。かかとを包み込むようにホールドしてくれます。

そして、アッパーで最も気に入ったのは中足部のホールド感!
中足部はアッパーと一体になったスリーブ構造になっています。

黒いバンドは伸縮性がありつつもタイトな寸法で、脚をシューズにピタッと固定してくれます。タイトゆえに足入れが若干しづらいですが、足を入れてしまえばシューズ内で全くといっていいほど足がブレず、驚きました。まさに足とシューズが一体となっている感覚です。靴擦れやマメの心配は皆無です。

重量はメンズ25.0cmで片足211gでした。

走ってみた印象

早速、ロードでの10kmペース走(設定は4’00″/km)で使用してみました。
第一印象は、「あれ……コレ、そんなに良いか……??」でした。
しかし、しばらく走っていると独特の良さがあることがわかってきました。

届いから初めてのポイント練習日は、あいにくの大雨。

新品の良いシューズをいきなり雨で使うのはちょっと……と思いましたが、道具は使わなければ意味がない!!と思い直し、adizero Proで走ることを決めました。

走ってみて感じたことは以下。

  • 着地時に軽く沈み込む感じがあるが、接地感は硬め。
  • 体感より走行ペースが速くなる、ということは無く、良くも悪くも走力なりのタイムになる。
  • カーボン入りレースシューズの定番、NIKE ヴェイパーフライのような、弾む感覚は無い。
  • カーボンプレートは反発を生むためというより、シューズの剛性を保ち構造を安定させるために使われている。
  • プレートが全面に敷かれているためシューズがほとんど曲がらず、自然とフラット気味の接地になる。
  • メンズ25.0cmで片足重量211gと、気になるほどではないが他社のトップモデルと比べると重さを感じる。
  • 雨は容赦なくシューズ内に入ってきます……笑

カーボンプレート入りレースシューズといえば、ランナー誰もが真っ先にNIKEのヴェイパーフライシリーズを思い浮かべるかと思います。私はヴェイパーフライNEXT%をレースで使用していた時期があるので、それと同等の走行感をイメージしていましたが、走ってみると全く方向性の異なるシューズであることを理解できました。ヴェイパーの先入観があるからこそ、第一印象が「あれ……?」だったのですね。

adizero Proのカーボンプレートは屈曲しておらず、踏み込んだ時に強い反発が返ってくるわけではありません。足裏全体で着地した衝撃をカーボンプレートで受け止め、テンポよくクイックに跳ね返してくる印象です。

また、カーボンプレートの剛性によりシューズが全く屈曲しないため、自然と足裏全体で地面を捉えるフラット着地になります。かかとを地面にしっかり付けて蹴り出す形になりますので、蹴り出しの力をロスなく地面に伝えるために、かかと部分にピンポイントで強グリップのアウトソールが配置されているのだと思います。

adizero Proを言い表すなら、adizero JAPANのようなトラディショナルなシューズを発展させ、より長距離ランに適応させた一足、と言えると思います。

ヴェイパーフライのような、バネのように跳ねる特異感はありませんので、そのような新感覚を求めて購入すると肩透かしと感じるかもしれません。しかし、従来のシューズを長距離レース向けに再解釈、アップデートした完成形だ、と認識すれば、きっと良さを実感できると思います。

まとめ

adizero Proは、カーボンプレート入りのadidas最速のマラソンシューズです。飛び道具的な特異な走行感はありませんが、クセが無く、走力問わず使いやすいシューズだと感じます。

トラディショナルなシューズを長距離レース向けに最適化したようなスペックで、走行中の安定感は良好。一度試すと、誰もがきっと満足できるシューズだと思います。

購入はこちら

adizero Proは、adidas公式ページ、またはamazonより購入できます。
左がメンズ、右がレディースです。

また、adizero Proとセットで使用するシューズとして、adizero Japan 5もおすすめです。adizero Proとフィット感が近く、adizero Proと同じBOOSTフォームやLIGHTSTRIKEソールも使われています。
レース本番とトレーニングで、また同じレースやトレーニングでも走る距離によって、様々なシューズを使い分けることが大切です。
左がメンズ、右がレディースです。

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