走ることを楽しみ尽くす! 子煩悩父の、マラソン奮闘記。

【必読】サブスリーの難易度【まず知らなければ目指せない】

市民ランナーにとって、憧れとも言われているサブスリー。

42.195kmのフルマラソンを3時間切り(2時間59分59秒以内)でゴールすることで、得られる称号です。

多くの市民ランナーの方が達成のために日々血の滲むような努力を続けられています。このブログ記事に辿り着いたということは……もしかしたらあなたもその一人かもしれません。

もし現在、サブスリーを目指して練習しているであれば、具体的にどのくらいの難しさの目標なのか、イメージできているでしょうか?

知ることが目標達成の第一歩です。

登山に例えると、まずは挑む山のルートについて詳しく知り、入念に準備しなければ登頂には至らないのと同じです。

僕はサブスリーの難易度を全く知らないまま、覚悟もなく勢いでラン仲間に「サブスリーを目指します!!」と言い続けてきました。

結果、達成までに大きな遠回りをしてしまいました。

この記事では、サブスリー未達成だった頃の僕自身に伝えたい内容を書きました。

「生半可な気持ちでは無理!覚悟して練習しろ!!」と、伝えたいですね。

これからサブスリーを目指していくランナーの方の、目標達成の一助になれば幸いです。

サブスリーは難しいです

市民ランナーの憧れとも言われているサブスリー。

ランナーであれば一度は夢見て、現在進行形で目指している方も多いかと思います。

でも……結論して、サブスリーを達成するのは非常に難しいです。

サブスリーは、非常に高い目標。

サブスリー達成者は、上位4.5%

国内最大のマラソン大会である東京マラソン。

2022年3月6日に行われた東京マラソン2021では、1万8千人以上のランナーがフルマラソンを完走しています。

この大会の完走者のうち、サブスリーを達成したランナーの割合を調べてみました。

区分完走人数サブスリー達成人数割合
総合182518244.5%
男子150427695.1%
女子3209551.7%

結果、完走者18251人に対して、サブスリーを達成できたのは824人。上位4.5%に相当することがわかりました。

サブスリーは、マラソンランナーの上位4.5%

性別ごとに見ると割合は変化し、男性ランナーの場合は完走者15042人に対してサブスリー達成者769人ということで、上位5.1%

女性ランナーの場合は、完走者3209人に対してサブスリー達成者55人、割合にしてわずか上位1.7%

いずれにしても、非常にレベルの高い目標であると言えます。

多くのランナーが最終目標として必死に練習をかさねるのも納得ですね。

他人の武勇伝は、気にする必要なし

少し話はそれますが……

マラソン、特に記録に関しては、ネット上に様々な武勇伝があふれています。

もちろんサブスリーに関しても多種多様な意見があり、以下は僕がブログや掲示板、Yahoo!知恵袋等で、実際に目にしてきたものです。

ネット上で目にした武勇伝
  • シリアスランナーならサブスリーは当たり前。
  • 人生で初めて3時間かかった。情けない。
  • 20台で2時間50分を切ったところで大したことはない。

自分が真剣にサブスリーを目指していて、日々練習をかさねていて、それでも届くかどうかわからない。

そのようなときに、このような意見が目に入ると、焦ったり不安になったりするかもしれません。

しかし、このような意見には、全く耳を貸す必要はありません。

なぜなら、マラソンにおける個人個人の基礎能力、バックボーンには大きな差があるから。

マラソン大会のスタートラインに立っている人には、それこそ学生時代に強豪校で陸上部に所属していたり、元箱根駅伝ランナーだったりする人から、社会人になって初めて、健康のために走り始めました、という人までいるのです。

前者の人にとってはフルマラソンを2時間40分なんてジョギングのような感覚かもしれませんが、後者の人にとっては1kmを走ることさえ最初は精一杯だったでしょう。

このようにベースが一人ひとり異なる以上、他者の自分語りに過度に影響される必要はありません。

自分自身の走力が上がれば少しづつ目標に近づいていくのですから、日々一枚一枚紙を重ねるように努力をつづければよいのです。

僕は達成までに10年かかりました

僕もサブスリーの壁に長くぶつかり続けてきたランナーの一人です。

人生で初めてのサブスリーは、走歴10年目、2019年12月にようやく達成できました。

ちなみに、人生初のフルマラソン完走は、2014年、大学四年生の秋。部活動を引退して卒業研究で多忙な中、特に何も練習せずに臨みました。

結果は、4時間17分31秒。終盤はほとんど歩きに近い状態となり、非常に悔しい結果に終わりました。

それからも何度もマラソンに挑戦するもサブスリーには遠く及ばず。モチベーションの起伏もあり、達成までに大きく遠回りをしてしまいました。

なぜ時間がかかったのか?

僕がサブスリーの壁に長く苦戦した理由は、以下の二つ。

僕がサブスリーできなかった理由
  • 継続して練習していなかったから
  • サブスリーの難易度について深く考えず、勢いだけで目指す宣言していたから

一つ目の要因は、継続して練習していなかったこと。

僕は故障が多く、また社会人となってからは仕事の忙しさや結婚による生活の変化などもあり、ランニングへのモチベーションにはばらつきがありました。

結果として、年間を通して密度の濃いトレーニングを継続することができず、このことがマラソンで記録が伸びなかった大きな要因です。

二つ目の要因は、サブスリーの達成難易度についてよく知らないままに、勢いで目指す宣言をしていたこと。

振り返ると恥ずかしいのですが、年間計画や達成のためのトレーニングに取り組むことなく「目標はサブスリー!」と言っている、『口だけランナー』になってしまっていました。

これらに気付いた2019年シーズンは、気を引き締めて、4月から12月まで高いモチベーションと入念に考えた練習計画に沿って、トレーニングを継続。憧れのサブスリーを達成することができました。

難易度を知ることで、考え方が変わり、行動が変わる。

サブスリーは確かに難しい、でも必ず達成可能

この記事では、以下の内容を記載してきました。

この記事のまとめ
  • サブスリーは、男性ランナーの上位5.1%、女性ランナーの上位1.7%。非常に難しい。
  • 高い目標であることを認識したうえで日々努力を続けることが、達成につながる唯一の方法。
  • 自分自身との勝負。他人と比べて焦る必要はなし。

僕自身、長い間、サブスリーの難易度について深く考えず、ろくな努力もしないままに「サブスリーを目指しています」と宣言する口だけランナーでした。

当然、そのような状態では達成には遠く及びませんでした。

しかし、難易度を知ることで、考え方が変わり、行動が変わりました。

現在サブスリーを目指している方は、上位4.5%という高い目標であることを認識することが、目標達成の第一歩になると思います。