この記事では、以下のような疑問を徹底解説していきます。
マラソン練習を故障無く継続していくためには、トレーニング内容ごとに適した性能のランニングシューズを用いる、シューズの履き分けが重要です。
でも、近年のランニングシューズは性能アップに伴い高額化が進んでおり、気軽に何足も買うのは難しいですよね。
僕はマラソンの記録向上を目指して真剣に走りこんでいた2019年~2020年ごろ、常に10足以上のランニングシューズを持っていました。
当然、有効に使い分けられるはずもなく、シューズへの出費も相当なもの。
試行錯誤、取捨選択の末、現在はシューズ3足で全てのトレーニングおよびレースを賄うようになりました。
揃えるべきシューズは3足のみ
結論、サブスリーを目指すために必要なランニングシューズは3足のみだと考えています。
- レース本番用シューズ
- ポイント練習用シューズ
- ジョギング用シューズ
レース本番用シューズは、厚底カーボンプレート入りの高性能モデルで、マラソンのレース本番で着用するシューズ。レース本番および、それに近い強度で行う、重要なポイント練習のみで使用します。
ポイント練習用シューズは、接地感と地面を蹴り出す感覚を掴みやすい、中厚のモデルがおすすめ。日々のポイント練習で活用することになるため、耐久性も含めたコストパフォーマンスの良いモデルが最適です。
ジョギング用シューズは、走力のベースづくり、ポイント練習以外の日のジョギングで用いるシューズ。ジョグの際は基本的にアスファルトの硬い路面を走ることになると思うので、クッション性の高いモデルがおすすめです。
シューズ沼にはまった僕の失敗談
僕は2019年~2020年ごろ、マラソンの記録向上を目指して、真剣に走りこんでいました。
この時期は、2019年にトップランナーだけでなく、市民ランナー界隈まで圧巻したNIKE『ヴェイパーフライ NEXT%』のリリースがあり、翌2020年にはNIKEに追いつき追い越せとばかりに、各社からカーボンプレート入りレースシューズが発売された、ランニングシューズ界の転換期だったと思います。
個性的なレースシューズを履きこなせるようにというコンセプトで、トレーニングシューズやジョギングシューズまでモデルチェンジが行われ、次から次へと気になるシューズが発売されていました。
走力アップに繋がることは何でもしたい!との思いから、物欲をコントロールできず、気になったシューズを次々と購入。
気付けば、10足以上のランニングシューズが部屋に溢れていました。
当然、市民ランナーである僕の走力レベルでは、練習内容に応じて有効に使い分けるなんてできるはずもありません。
家庭持ちなので下駄箱のスペースも限られており、置き場所にも困る……
最終的には、ほとんどのシューズをまだまだ使える状態にもかかわらず、ヤフオクで安値で売りました。
この時期の経験から、ランニングシューズは必要なものだけを厳選に厳選を重ねて買う!というスタンスを、肝に銘じました。
各シューズの用途
サブスリーを目指すランナーが揃えるべきランニングシューズは、レース本番用シューズ、ポイント練習用シューズ。ジョギング用シューズの3足。
それぞれのシューズの考え方についてまとめていきます。
レース本番用シューズ
2022年現在、レース本番で記録を狙うなら、厚底カーボンプレート入りの、高性能シューズがおすすめ。
これらのシューズは基本的に高額であり、耐久性もそれほど高くありません。
僕は、レース本番およびレースを想定した重要なポイント練習のみでの使用するようにしています。
ポイント練習用シューズ
ポイント練習は、走力アップに直結する重要なトレーニング。
ここで使用するシューズは、レース用の助力を得られるようなモデルではなく、しっかり自分の脚で地面を蹴ってスピードを出すような、中厚のモデルがおすすめ。
普段の練習から高性能シューズの反発力に頼っていると、脚力の低下に繋がってしまいます。
ジョギング用シューズ
ジョギング用シューズは、とにかくクッション性の高いモデルを選ぶのが良いと思います。
記録を目指すランナーにとって、ジョギングの日は、トレーニングであると同時に、疲労抜きのリカバリーの日。
ポイント練習のダメージを和らげて故障リスクを下げるためにも、着地衝撃を和らげてくれる機能を持ったモデルを使用するのが良いと思います。
おすすめのシューズセット
ここまで紹介してきた必須シューズ3足の考え方に従って、僕が現在進行形で使用しており、おすすめするシューズセットは以下の通り。
- asics メタスピードスカイ+
- asics ターサージャパン
- asics ゲルニンバス24
この3足がそろっていれば、レースから練習、ジョギングまで、全てのランを快適にこなせるはずです。
メタスピードスカイ+はエリート選手にも愛用されている、asics最高峰のレーシングモデル。僕はレース本番および、レースを想定したロング走など、本当に重要な局面に絞って使用しています。
ターサージャパンは、asicsの万能シューズ、ターサーシリーズのフラグシップモデル。ペース走からインターバルまで、あらゆるポイント練習をカバーできます。
ゲルニンバス24は、とにかく脚に優しいクッションモデル。日々のジョギングは、練習であると同時に疲労抜きとしての側面もあるため、故障リスクを下げるためにも、しっかり足を守ってくれるシューズで走ることをおすすめします。
まとめ
この記事では、サブスリーを目指すために必要なシューズは3足のみであることを紹介してきました。
近年はランニングシューズのテクノロジーの進歩が著しく、次々と魅力的なシューズが発売されています。
真剣に記録を目指しているランナーほど、「あのシューズを買えばタイムが1秒でも速くなるのでは!?」と期待し、ついつい購入したくなる気持ちはわかります。僕自身がそうだったので……
でも、走るのはランナー自身。シューズはその道具に過ぎません。
物欲に負けず、練習に集中していきましょう!!